何か根拠を添えて意見を主張をするときに、
1) A である。なぜなら、B であるからだ。
と主張するか、
2) B であるから、A である。
と主張するかで――
印象は変わってきます。
根拠の部分が長くなる場合は、もっとハッキリしますよ。
1) A である。なぜなら、B であり、C であり、D であるからだ。
と、
2) B であり、C であり、D であるから、A である。
とです。
僕は、なるべく1)のスタイルを踏襲するようにしています。
1)のほうが、結論の部分が目立つので――
が、2)のスタイルを用いる人も少なくはありませんね。
たしかに、日本語的な発想に従うなら、1)より 2)のほうが自然かもしれません。
が、わかりづらいことは間違いない――
少なくとも実用文書の場合には、1)のスタイルを選ぶほうが親切です。
*
きょう――
本屋さんで、とても珍しい本をみつけたのです。
コンテンツのアレンジやアプローチが珍しくて面白い――
けれど――
惜しいかな――
ことごとく 2)のスタイルで書かれていたのですよね。
まあ、実用書ではなかったので、ぜんぜん構わないとは思いますが――
精読する気は失せました(笑