――継続は力なり。
といいますね。
その意味するところは、
――何事も地道に続けて行っていけば、経験が積まれ、知識が増え、理解が深まる。
でしょう。
つまり――
大切なのは経験や知識、理解であって――
継続それ自体が大切なのではない――
ということですね。
以上のことを踏まえずに――
ただ闇雲に物事を続けて行っていっても――
意義は薄いということです。
経験から知識や理解を抽出していって初めて力になる――
闇雲に物事を続けて行っていけば――
むしろ、怠惰や慢心が生じやすい――
ですから――
「継続は力なり」という言葉を用いるときには、継続は虚(うつ)ろであるということを肝に銘じるのがよいのでしょう。
つまり、
――継続は虚ろなり。
です。
継続それ自体には、肯定的な意味も否定的な意味も含まれていないということです。