マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

一見、道理に合わないことであっても

 一見、道理に合わないことであっても――
 それが本当に非難に値することかどうかは、確実にはわかりません。

 真相を知れば、

 ――なんだ、そういうことか。

 で済む話かもしれません。

 一般に――
 世事の真相は、たいていは複雑です。

 少なくとも、すぐに「道理に合わない!」と喝破できるほどに底が浅いということはない――

 にもかかわらず――
 人は、その複雑な真相の断片をみて、

 ――道理に合わない! 許せん!

 と非難をする――
 そういう傾向が強いのです。

 ですから――
 僕は、
(ちょっと、これは道理に合わないな)
 と思うことに出くわしても――
 なるべく、そのまま受け流すことにしています。