マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

自粛の可否

 被災者の心情を気遣って自粛――というのは、やめてほしいと感じました。

 派手な行事を控えたり、物を景気よく買い付けたり――
 そういったことを自粛してしまう――

 深刻に被災をした人々が自粛をするのはいいのですよ。

 ――今は、そういう気持ちになれないから――

 という理由で――

 そうではなくて――
 とくに深刻に被災をしたわけではない人々までもが自粛をするのは、どうにもイヤなのです。

「イヤ」なのであって――
「申し訳ない」というのとは、少し違います。

(被災をしていないのだから、これまで通りにやって下さいよ)
 ということです。

(元気にやろうと思ったらできるんだから、元気にやって下さいよ)
 ということです。

 それとは別に――
 被災をされなかった人々が、

 ――自粛したほうがいいのか。

 と逡巡をする気持ちは嬉しく思います。

 が――
 自粛の可否を検討する意思と、自粛の実行とは別です。

 あからさまに自粛をされるくらいなら――
 自粛の検討すらされずに、やりたい放題のほうが、まだマシだと感じます。

 元気を吸い取られるのです――
 被災をしていない人々にまで自粛をされると――