マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

認めたくない事実

 リビア情勢が大詰めを迎えているようです。

 首都トリポリで、カダフィ氏の住居兼軍事施設が反政府組織によって武力制圧されたそうです。

 が――
 カダフィ氏の行方は知れず――
 依然としてトリポリに潜伏しているとの見方があります。

 事態は混迷したままといってよいでしょう。

    *

 僕が『道草日記』でリビア情勢に触れたのは東日本大震災の前でした。
 あの頃は、リビア情勢が非常に重大な関心事になりえたのです。

 今は、そうではありません。

 ――しょせん遠い異国の地での武力紛争……。

 との印象が払拭できません。

 なぜ、そうなったのか。

 おそらく――
 想像力の減退が原因です。

 僕自身の想像力が減退したのですね。

 東日本大震災で被災をし、リアルタイムで現地の被害の大きさを目の当たりにしたことで――
 僕自身の想像力は減退しました。

 想像の範囲をはるかに超える現実に直面したら――
 想像力をたくましくする気力がなえました。

 認めたくない事実ですが――
 認めざるをえませんね。