3月の津波で職場においてあったビジネス鞄がなくなってからというもの――
ずっとリュックサックを使っています。
1週間くらいのキャンプができそうな大きなリュックサックです。
震災後の被災地では、そういうリュックを背負っているほうが、何かと便利だったのですね。
ところが――
震災から半年以上が経って、だいぶ日常の生活に戻ってもなお――
そのリュックサックが手放せずにいます。
新しいビジネス鞄も手に入れたのですが――
梱包されたまま部屋の隅においてあります。
リュックサックのほうが楽なのです。
が――
きょうになって、
(そろそろリュックやめようかな~)
と思い始めました。
なぜかといいますと――
ずっとリュックサックの口を開けたままで街中を歩いていたのですね。
中身が丸みえ……。
けど、背負っているから、自分ではわからない――
ビジネス鞄なら、わかりますよね――口を開けたままでいたら――だって、背負ったりしないので……。
別に、みられて困るものが入っていたわけではないのですが……本当に(笑――
でも――
なぜか、恥ずかしいのですよ。
たぶん、口を開けたままのリュックサックを背負っている後ろ姿が妙に滑稽だからでしょう。
――誰かのツッコミをひたすらに待っているボケ役の哀愁
みたいなものを漂わしちゃうんですよね(笑