シャワーを浴びていて――
ふと短篇小説のアイディアを思いついたのですが――
それを作品にまとめようかどうかは、少し迷っています。
というのは、
――ちょっとドギツい話だ。
と思ったからです。
「ドギツい」というのは、
――反道徳的
とか、
――下品下劣きわまれり
とかいった意味ではありません。
そういう小説なら、とくに抵抗なく書いてしまうタチなのです――少なくとも30代前半までの僕は――
38歳の今も――
まあ、書こうと思ったら書けないことはない――
ちょっと人目が気になってきてはいるのですが――(苦笑
まあ――
でも、「ドギツい」というほどのものではありませんね。
僕は「反道徳的」とか「下品下劣きわまれり」といった物語に親しみにも似た馴れ合いの情を感じています。
間違っても嫌悪感を抱くことはありません。
では、何が、そんなにドギツいのか――
実は、
――小説と呼ぶには、あまりにも本音がこもりすぎている。
という意味での「ドギツい」なのです。
真実の叫びに肉薄しすぎていて虚構性のゆとりに乏しい――
娯楽と割り切って読んでもらえそうにない――
そういうことです。
3月11日の震災に関わる小説です。