マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

何とも後味の悪い

 日頃から車間距離をとって運転をするようにしています。
 そうしないと、恐くて、恐くて……。

 きょうも、その恐さを実感しました。

 片側一車線の高速道路を走っていたら――
 僕の前の車が、その前の車に、

 ――ドスン

 とぶつかったのですね。

 前の前の車が急ブレーキを踏んだのですが――
 前の車は、それに気づくのが半瞬ほど遅れたようです。

 前の車は前の前の車にピッタリくっついて追走していたので、
(あの車間距離なら、まあ、文句はいえないだろうな)
 と感じました。

 腹立たしいに違いないのは――
 前の前の車の人でしょう。

 その「ピッタリ」の車間距離は、前の車がとっていたものであり、前の前の車がとっていたものではないからです。

 ところが――
 その前の前の車のさらに前の車が、すぐ近くに止まっていたのですね。

 前の前の車の目の前です。

 つまり、前の車だけでなく、前の前の車も、十分な車間距離をとっていなかったようなのです。
 だからこそ、急ブレーキを踏む羽目になったのでしょう。

 やはり、車間距離は大切なのですね。

 ちなみに――
 前の前の前の車の人は、後ろで衝突が起こっているときに、何をしていたかというと――
 車を止めてハンドルを手離し、何やら小さな機器に視線を落としていました。

 携帯電話かスマートフォンか……。

 何とも後味の悪い現場でした。