夏至を過ぎたばかりなので――
夕方遅くなっても、明るいままですね。
仙台だと、7時すぎでも夜の帳は下りません。
明るい時間帯が長いと――
なんだか1日の長さも伸びているような気がします。
いいかえると――
今は、冬至の頃の夜7時と比べると、より多くのことができそうな気がするのです。
本を読んだり、書き物をしたり――部屋の片づけをしたり、洗面台の掃除をしたり――
もちろん、1日の長さは同じ24時間で、まったく変わりはないのだけれど……。
たぶん――
昔の人たちは、そうは思っていなかったでしょうね。
現代の時計のような機械がなかった時代は――
1日が等しく24時間であるという理解は、成立していなかったはずです。
夏は1日が長く、冬は1日が短いと、何となく思っていたのではないでしょうか。
現代社会に住む僕らは、当然のことながら、そうは理解しておりません。
実際に長かったり短かったりしているのは昼間の時間だけで、夜の時間も含めれば、1日の長さは1年を通して一定である――
ということを――
僕らは日々、実感しております。
が――
時計がなかったような時代では――
それを、いったい、どれくらいの人たちが実感していたのでしょうか。
1日は夏に長くなり、冬に短くなる、と――
当たり前のように実感していたと思えてなりません。