時間に追われていると――
人は、楽しめませんね。
とにかく楽しめない――
すべてが楽しめない――
遊びすらも楽しめない――
時間に追われているという……ただ、それだけで――
たまに、
――限られた時間でガツっと集中して遊ぶのがよい。
という人がいますけれど――
(それって、本当に楽しめているのかな)
と思います。
限られた時間で遊ぶのなら――
それは、遊びというよりは、課題に近く――
――こなさねば!
との使命感ばかりが自覚され――
心から楽しめることはないように思います。
裏を返せば――
時間が限られないときは――つまり、時間に追われていないときは――
何をやっても楽しめるものです。
いえ――
何もしなくたって、楽しめるのです。
命に限りのある者にとっては――
その無為すらも、たまらなく稀少な体験であるはずですから――