マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「言い分を聞く」の真意

 一見、非難に値するような無責任な行動を採った人でも――
 必ず、その人なりの言い分というものがあるはずで――

 その言い分を聞かない限りは――
 容赦なく非難することはできないのですね。

 ここでいう「言い分を聞く」とは――
 決して温情を示すことではありません。

 つまり、「容赦なく非難することはできない」とは、決して「相手に反論の余地を残してあげながら、程々に糾弾するしかない」という意味ではなくて、

 ――相手が反論できないくらいに厳しく糾弾する。

 という意味です。

 当然ですね。

 相手の言い分を聞かない限り――
 相手の論陣の急所を突くことはできませんので――

 すなわち――
 相手の言い分を聞くという行為は――
 言い分を聞く側に、それなりの覚悟を迫っているのです。

 ……

 ……

 怖いといえば――

 怖いですね。