――形式的
という言葉がありますね。
たいていは、良くない意味で使われます。
――そんな形式的なことをしたって仕方がない。
というように――
僕は、この「形式的なこと」というのが大嫌いでして――
(形式的なことはしたくない。実質的なこと、実用的なことをしたい)
と、いつも願っているのですが――
でも――
たまに、
(ちょっと待てよ)
と思うことがあります。
実をいうと――
いかなる形式にも意味はあるのですよね。
その意味を強く意識するならば――
たとえ、どんなに形式的なことであっても、それに実質的な価値、実用的な価値を見出せるはずです。
――いかなる形式にも意味がある。
そのことは――
決して失念してはいけないのだと感じます。