マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

すべてが、一瞬、どうでもよくなった

 巨大な自然現象を目の当たりにすると――
 心は静止します。
 
 きょうもネットのニュースをみていたら――
 ふと竜巻の写真が目にとまりまして、
(ほ~)
 と思わず心の中で溜め息をつきました。
 
 先日は、もっと強烈な溜め息をつきましたよ。
 
 先週、日本列島を台風19号が縦断しましたが――
 その台風19号国際宇宙ステーションから宇宙飛行士が撮影したという写真をネットでみたときに――
 やはり、
(ほ~)
 と溜め息をついたのです。
 
 その写真は、国際宇宙ステーションから地球の表面を見下ろしたという光景で――
 地球の表面には白銀の雲が渦を巻いていて――
 その渦の中央には台風の目とおぼしき黒い窪みがデカデカとみえている――
 白銀の雲が覆う地球の背景は、漆黒の宇宙空間――虚空の暗闇です。
 
 慄然としました。
 
 何も考えたくなくなりました。
 
 ……
 
 ……
 
 その気持ちをやや具体的に表せば、
 
 ――宇宙空間に浮かぶ地球の表面に貼りついているはずの人類文明社会の存在感のなさを思い知った。
 
 ということなのですが――
 もう少し素っ気なくいえば、
 
 ――すべてが、一瞬、どうでもよくなった。
 
 とでもなりましょうか。