組織とは、一般に――
何らかの目的を果たすために結成されて――
維持されるものですが――
その組織が、一定期間、維持されて――
当初の目的が果たされるようになると――
今度は別の新たな目的が設定されるようになり――
なおも、その組織が維持されるための理由とみなされるようになります。
つまり――
一定期間、維持された組織は――
維持されることそれ自体が目的と化してしまうのですね。
ですから――
ある程度の期間、維持されてきた組織に、組織が維持されている目的を問うてみたところで――
大した意味はなく――
ただ、
――維持され続けるためだけに維持される。
ということになります。
この原理を知らないでいると――
どんな組織をみていても、その組織の目的を常に探す癖がついてしまい――
でも――
実際には、そのような目的は実在しないものですから――
何となく、その組織に幻想を抱き始めて――
いつの間にか、それらしい目的をしぜんと捏造してしまう――
ということになりかねません。