ビジネスの経営をみていて――
しばしば思うことですが――
人は、規則性に強く、不規則性に弱い存在ですよね。
もう少し具体的にいうと、
「規則性」というのは、
――何らかの出来事が規則的に続いていくこと
であり――
「不規則性」というのは、
――その「規則性」の乱れ
です。
何らかの出来事が規則的に続いていると――
人は、自分の活動に、自信をもって、安定的に取り組み続けていくことができる――そうした活動の中で、想像力が光り輝き、創造性が花ひらく――
が――
その規則性が急に乱れたりすると――例えば、規則正しく起こっていた出来事が急に起こらなくなったり、予想外の時期に起こるようになったり――
そうなると――
人は、戸惑い、まごつき、状況を見失い、思考が停まり、判断や行為が滞る――
つまり、想像力あふれる創造的な営みが行えなくなる――
つまり、人は――
規則性の申し子なのだと思います。
この申し子たちの中に、たまに鬼子が混じっていて――
その鬼子がビジネスで大成功を収める――
規則性の鬼子は、規則性を上手に活用しながら、たまに規則性から逸脱してみせる――
敢えて自分から規則性を乱してみせ、その結果、競争者の想像力や創造性を抑え込んで、打ち勝っていく――
規則性の鬼子は、ただ規則性に隷属しているだけでは決してなく――
ときに規則性に反し、規則性を乱すことで、規則性の申し子たちを翻弄していく――
それゆえにビジネスで大成功を収めうるのであろうと思います。