マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

規則性の鬼子

 ビジネスの経営をみていて――
 しばしば思うことですが――

 人は、規則性に強く、不規則性に弱い存在ですよね。

 もう少し具体的にいうと、
「規則性」というのは、

 ――何らかの出来事が規則的に続いていくこと

 であり――
「不規則性」というのは、

 ――その「規則性」の乱れ

 です。

 何らかの出来事が規則的に続いていると――
 人は、自分の活動に、自信をもって、安定的に取り組み続けていくことができる――そうした活動の中で、想像力が光り輝き、創造性が花ひらく――

 が――
 その規則性が急に乱れたりすると――例えば、規則正しく起こっていた出来事が急に起こらなくなったり、予想外の時期に起こるようになったり――

 そうなると――
 人は、戸惑い、まごつき、状況を見失い、思考が停まり、判断や行為が滞る――
 つまり、想像力あふれる創造的な営みが行えなくなる――

 つまり、人は――
 規則性の申し子なのだと思います。

 この申し子たちの中に、たまに鬼子が混じっていて――
 その鬼子がビジネスで大成功を収める――

 規則性の鬼子は、規則性を上手に活用しながら、たまに規則性から逸脱してみせる――
 敢えて自分から規則性を乱してみせ、その結果、競争者の想像力や創造性を抑え込んで、打ち勝っていく――

 規則性の鬼子は、ただ規則性に隷属しているだけでは決してなく――
 ときに規則性に反し、規則性を乱すことで、規則性の申し子たちを翻弄していく――
 それゆえにビジネスで大成功を収めうるのであろうと思います。