マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

やっぱり「女優」がいい

 若いタレントの女性が、
 
 ――俳優
 
 という肩書きで紹介されている記事をみかけました。
 
(え? 「俳優」? 「女優」じゃないんだ)
 と首をかしげて――
 
 思わず「女優」という言葉を辞書で調べてみると、
 
 ――女性の俳優
 
 と記されています。
 
 よって、
(ことさら女性であることを意識させる言葉として、「女優」が嫌われたかな)
 と、そのときは思いました。
 
 が――
 そのあとも、しばらく気になってしまって――
 あらためて「俳優」という言葉の辞書で調べてみると――
 
「俳優」の二字のうち――
「俳」は、
 
 ――人が面白おかしく振る舞い、人を楽しませている様子
 
 を表し――
「優」は、
 
 ――人が、憂いに沈む人に寄り添い、慰めている様子
 
 を表しているのだそうです。
 
 つまり、「俳優」とは、
 
 ――人を楽しませたり慰めたりすることを生業にしている人たち
 
 くらいの意味なのでしょうね。
 
 よって、「女優」だと、
 
 ――「俳優」の「俳」の部分が抜け落ちてしまうので、よろしくない。
 
 という主張が成り立ちます。
 
(うむ。それは、たしかに良くない)
 と――
 その問題意識は、僕にもよくわかるのですが――
 
 かといって――
「女俳優」では言葉として今ひとつ格好が良くないし――
「女性俳優」では少々お行儀が良すぎて面白みにかける――
 とも思うのですよね。
 
(やっぱり「女優」がいいなあ~)
 というのが――
 マル太の偽らざる本音でございまして――
 
(無理に「俳」までしなくていいのに……「優」だけで十分……)
 などと思ってしまうマル太は――
 いたずらに女性の俳優さんたちに慰めてもらいたがっている匹夫でしょうね~(笑