誰を信用し、誰を信用しないかの判断が――
人の世では、大変に重要ですね。
それと同じくらいに重要なのが――
誰から信用され、誰から信用されないかの判断――
でしょう。
……
……
誰かに信用されるには――
まず自分が相手を信用しなければなりません。
が――
いくら自分が相手を信用したところで――
相手も自分を信用するとは限りません。
相手が自分を一方的に裏切るかもしれない――
……
……
よって――
誰かに信用されるには――
その“誰か”に裏切られることをも十分に覚悟しておかなければならない――
ということです。
……
……
つまり――
誰から信用され、誰から信用されないかの判断は――
誰を信用し、誰を信用しないかの判断と――
ほぼ同じです。
そして――
誰を信用し、誰を信用しないかの判断は――
結局のところ、裏切られても許せるのは誰かの判断と――
ほぼ同じです。
人の世で、もっとも重要な判断は――
たぶん、これです。