マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

結果論を嫌うべきか

 何か物事の結果をみて――
 その結果を導いた原因や因果関係を推認したり論証したりすることは、

 ――結果論

 といって――
 ひどく嫌われます。

 よって――
 この結果論を提示する前に、わざわざ自分から、

 ――結果論ではあるが――

 などと断りを入れる人が――
 最近ずいぶんと増えました。

 結果論は、そんなに忌み嫌うべきものでしょうか。

 ……

 ……

 僕は、そうは思いません。

 結果論は、後ろ向きの弾劾や糾弾に用いられるから、悪いのであって――
 前向きの提案や改善に用いられるのであれば、大変に結構な論です。

 むしろ――
 結果論こそが、人類の発展に寄与してきた――
 といっても過言ではないでしょう。

 歴史上の偉大な成功者たちは、ほぼ例外なく、大きな失敗を経験しています。

 その経験を糧に、偉大な成功者となっているのです。

 なぜ“大きな失敗”を活かせたのか――

 それは――
 結果論に長けていたからに他なりません。

 自分の“大きな失敗”に結果論をあてはめ――
 その原因や因果関係を巧みに推認ないし論証したことで――

 偉大な成功者への足掛かりを掴むことができたのです。