自分以外の誰か別の人のことを深く知ろうと思ったら――
その人だけをみるのではなく――
その人とその人の周りにいる人たちとの人間関係をみるのがよい――
といわれますね。
人間を知るには――
人間関係を通して知るのが一番である――
という考え方です。
ということは――
自分のことを深く知ろうと思ったら――
自分だけをみるのではなく――
自分と自分の周りにいる人たちとの人間関係をみるのがよい――
ということになります。
が――
自分が直に関わっている自分自身の人間関係をみるというのは――
思いのほか、キツい行いです。
自分自身の人間関係を通してみえてくることは――
自分自身にとって都合の良いことばかりではありません――むしろ、都合の悪いことばかり――
まだ、自分自身をみているほうが、いくらか楽でしょう――だって、自分の殻に閉じこもることができますから――
なので――
ひと頃、
――自分探し
と称して――
例えば、外国を放浪したりすることが、もてはやされたりしたのでしょうね。
その気持ちは、よくわかります。
……
……
真の自分探しは――
外国の放浪では無理です。
人間関係の俯瞰です。