マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

国際政治で絶対に忘れたくないこと

 おとといの米朝首脳会談のような――
 国際政治上、突出した出来事が起こると――

 当然ながら――
 多くの論評がされるわけですが――

 そうした論評に触れる際に――
 僕らが、絶対に忘れないほうがよいことは、

 ――この地球上は、世界統一政府が存在しない以上、古代・中国や中世・日本における戦国時代と何ら変わらない。

 という認識です。

 この「現代の地球上は戦国時代」という認識を持っているか欠いているかで――
 例えば、おとといの米朝首脳会談のような出来事への見方は大きく変わってきます。

 報道などによると、

 ――自己顕示欲の強い両首脳らによる政治ショーに過ぎなかった。

 とか、

 ――アメリカは北朝鮮の独裁体制や人権抑圧を許してしまった。

 とかいった見方がなされています。

 たしかに――
 その通りなのですが――

(だからといって、批判的なことは何もいえないでしょう)
 というのが――
 僕の考えです。

 これが、国際政治でなく、国内政治であれば――
 十分にいえるのですよ――批判的なことを――

 例えば、

 ――自己顕示欲の強い両知事らによる政治ショーに過ぎなかった。

 とか、

 ――東京都は○○県の独裁体制や人権抑圧を許してしまった。

 とかいった見方であれば――
 その批判は、おそらくは的を射ています。

 今日、国内には「日本国政府」という統一政府が、たしかに存在しますので――

 が――

 ……

 ……

 ひとたび国外に出れば――

 そのような統一政府は――

 この地球上のどこにも――
 存在しないのです。