――人の気分は、自分の生命が危険にさらされているとき、不自然に浮き上がる。
という命題は、
――人の気分を司る第二原理
と呼んでもよいかもしれない――
ということを――
きのうの『道草日記』で述べました。
そして――
この「第二原理」は、生物種としての人(ヒト)の進化を考える上では、無視できない――
ということも――
……
……
簡単にいうと――
この「第二原理」がなければ――
ヒトは、とっくの昔に絶滅していたに違いない――
ということです。
……
……
もう少し詳しく述べましょう。
ヒトは――
進化の過程で――
この地球上に今から 30 万年ほど前に現れた――
と考えられています。
現在――
この地球上にヒトのような生物は他にいません。
が――
約 3 万年ほど前までは、いました。
いわゆるネアンデルタール人です。
約 3 万年前よりも以前にさかのぼれば――
さらに何種類か“ヒトのような生物”がいたと考えられています。
それら“ヒトのような生物”は全て――
ネアンデルタール人を最後に絶滅したのです。
なぜヒトだけが絶滅を免れ――
“ヒトのような生物”は全て絶滅してしまったのか――
……
……
僕は――
ここに、
――気分の変動を司る第二原理
の影響を――
みてとりたくなります。
つまり――
この「第二原理」は――
進化の過程で――
ヒトだけが手に入れた――
一方、“ヒトのような生物”は全て、手に入れることができなかった――
だから、絶滅した――
そう思うのです。
……
……
学術的な根拠は、ありません。
ただ、そう思う――
それだけです。