マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

防衛戦争と同じように否定が難しい戦争

 ――防衛戦争はともかく、侵略戦争には反対である。

 と現在おそらく日本に住んでいる人たちの殆どは考えている――

 ということを、4月24日の『道草日記』で述べました。

 

 ここでいう、

 ――防衛戦争

 とは、

 ――外国からの侵略の予防を目的とする戦争

 のことで、

 ――侵略戦争

 とは、

 ――外国への侵略を目的とする戦争

 のことです。

 

 今回のロシア政府によるウクライナ戦争は、

 ――防衛戦争

 といってよいでしょう。

 ――北大西洋条約機構の国々がウクライナ経由で侵略をしてくることの予防を目的とする戦争

 です。

 

 21世紀序盤の現代においては――

 あからさまに、

 ――侵略戦争

 を仕かける国は、おそらくは存在をしないでしょう。

 

 今回のロシア政府でさえ、

 ――侵略戦争

 は仕かけていないのです。

 

 ――防衛戦争

 を仕かけている――

 

 ……

 

 ……

 

 ――侵略戦争

 だけでなく――

 この、

 ――防衛戦争

 までをも、

 ――決して自国からは仕かけない。

 と決断を下すことは――

 素朴な意味で、

 ――勇気

 を要する――

 ということは、4月24日の『道草日記』で述べました。

 

 つまり、

 ――侵略戦争の否定

 は容易であるが、

 ――防衛戦争の否定

 は容易ではない――

 ということです。

 

 もう一つ――

 否定が容易でない戦争に思い当たります。

 

 それは、

 ――独立戦争

 です。

 

 ――外国による支配からの脱却を目的とする戦争

 です。

 

 この、

 ――独立戦争の否定

 も、かなり厄介です。

 

 ――決して自国の主権の回復・獲得を目指さない。

 と決断を下すことは――

 素朴な意味で、

 ――堪忍

 を要する、というよりも――

 むしろ、

 ――卑下

 を要する、というほうが適切でしょう。