マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

面白くないけれど、読む気にはなれる

 エッセイは――
 たとえ、どんなにつまらない作品であっても――
 そこに、とても重要そうなことが書かれてあって――しかも、かなりシッカリとした文章で書かれてあれば、
(まあ、読んでみようか)
 という気持ちにさせられます。

 が、小説は――
 そういうことは、ありませんね。

 とても重要そうなことが書かれてあっても――
 かなりシッカリとした文章で書かれてあっても――
 それが、どうにもつまらない作品であれば――
(ヤダよ、こんなの読むの……)
 となってしまいます。

 基本的に――
 エッセイは、本当のことしか書かれてありませんが――
 小説には、ウソが多く混じっています。

 そのせいでしょう。

 したがって――
 例えば、教育の現場でエッセイを活用することは容易ですが、小説を活用することは至難です。

 エッセイなら、教える側も教わる側も全員が読む気になることを期待できますが――
 小説は、そうはいきません。

 ……

 ……

 きのう、きょうと――
 典型的なエッセイを2片ほどみかけました。

 とても重要そうなことが書かれてあって――
 しかも、かなりシッカリとした文章で書かれてあるから――
 誰もが読む気になれるであろうと思わせるようなエッセイです。

 いずれも英文でしたが――
 たしかに、読む気にはなれるのです。

 が――
 ゼンゼン面白くないのですよね(笑