マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

神経系

 ――神経の装置

 は、知覚と運動とを殆ど同時並行で繰り返す。

 

 この繰り返しの営みが、

 ――精神

 といえる。

 

 この、

 ――神経の装置

 は、

 ――神経系

 と呼ばれる。

 

 ――神経系

 は、一般には、2つに大別される。

 

 ――中枢神経系

 と、

 ――末梢神経系

 との2つである。

 

 簡単にいうと、

 ――神経系

 のうち、脳および脊髄が、

 ――中枢神経系

 であり――

 それ以外が、

 ――末梢神経系

 である。

 

 例えば――

 手足を走る神経は、末梢神経系に含まれる。

 

 この、

 ――中枢神経系

 と、

 ――末梢神経系

 との区別は、

 ――神経の装置

 の形態――

 つまり、

 ――糸のように細くて長い物が身体の中で精緻に編みこまれた装置

 の形態――

 に着目をされた結果である。

 

 形態が詳しく観察をされた結果――

 脳や脊髄が、

 ――神経の装置

 の枢要である――

 と考えられた。

 

 が――

 

 ――精神

 の営みが、知覚と運動との繰り返しであることを思えば――

 こうした形態に基づく大別には意義を見出し難い。

 

 むしろ、

 ――神経の装置

 を、

 ――求心性装置

 と、

 ――遠心性装置

 との2つに分けるほうが、いくらか意義深いのではないか。

 

 例えば、

 ――神経の装置

 のうち、

 ――知覚

 に関わる部分は、

 ――求心性装置

 であり、

 ――運動

 に関わる部分は、

 ――遠心性装置

 である。

 

 『随に――』