2009-01-01から1年間の記事一覧
今年も、はや12月なのですね。 ――時が経つのは早い。 などというのは、かなり陳腐な言い草ですが―― それでも―― どうにも否定をしようがないのも事実ですよね。 ある映画の台詞で、 ――いかに人生が短いかということを自分の子供に教える。 というのがあって――…
自分の心は自分が一番わからないのでしょうね。 自分の顔は自分が一番わからないように―― もし、この世に鏡がなければ―― 自分の顔は相当にわかりづらいでしょうね。 水面に映った自分の顔をみながら、 ――だいたいこんな感じか? などと思い描くより仕方がな…
人の心が脳の働きの結果であるとするならば―― 人の思考や発言、行動の類いのすべては、ヒトの脳の特性に縛られていることになります。「ヒトの脳の特性」とは、 ――脳の神経生物学的ないし神経科学的、脳科学的な知見によって説明されうる特性 という意味です…
何かを熱く語ったり、何かについて熱く議論をしたりするときに―― ふと、(まあ、いいか) と思うことがあるのですよね。 ――こんなことで語ったり、議論したりしなくても別にいい。 という意味です。 何なんでしょうかね、あの虚無感は――(苦笑 10代や20代の…
人の迷いや悩みは―― 思い込みから始まると思っています。 自分の思い込みを思い込みと弁え、それを少しでも客体化し、ついには、さっぱりと忘れてしまわない限りは―― 自分の思い込みに、結局は自分自身が振り回され続けるでしょう。 では、どうすれば自分の…
赦(ゆる)すということは、 ――やって欲しくないことを、痩せ我慢をしながら、苦しみ、悩んで許す。 ということではなく、 ――やって欲しくないことを「やって欲しくない」とは思わないようにする。 ということでしょう。 あるいは、 ――自分自身のこだわりを…
政府の行政刷新会議が、いわゆる事業仕分けを行っている件で―― 科学技術関連の予算を削減すべしとの結論になったことが、波紋をよんでいますね。 有名大学の総長たちや業績の著しい科学者たちが、こぞって反発をしているようです。 ――科学技術の国家予算を削…
科学と疑似科学とを分けるものは、実験や観測による再現性や反証可能性の有無です。 本物の科学は、実験や観測によって同じ結果を再現しようと努め―― それら結果が従来の考えを覆すときには、無条件でそれを受け入れようとする精神――反証可能性の精神――によ…
フィリピンのミンダナオ島で、政争が凄惨を極めたようです。 来年の州知事選挙に立候補を予定していた候補者の妻や親族ら20人以上が拉致され、殺害されたそうです。 本日、ネットでニュースが流れました。 正直、慄然としました。 州の統治者を誰にするかで…
プロとアマとの違いは、技量にあるのではなく、心理にあるといってよいでしょう。 プロでもミスをするし、アマでもパーフェクトをなしえます。 トップ・アマがプロのボトムを凌駕しうることは―― どの世界においても、しばしば指摘されるところです。 技量の…
因果応報は自然発生的であるからこそ、畏れを感じさせるのであって―― 作為的な因果応報は、それを仕向けた者の欺瞞・傲慢が表出したものにすぎません。 何の話かというと―― 物語の話です。 物語の紡ぎ手と物語の中の因果応報とについての話です。 例えば―― …
医療と政治とは地続きだと感じることが多々あります。 医療は、基本的には、個人の健康を守り、個人の幸福を求める営みですが―― 残念ながら、全ての個人について、完璧な健康を堅持し、最上の幸福を追求するには、医療資源が足りません。 医療資源とは、医療…
作家の五木寛之さんは、 ――他力 ということをいっておられます(『他力』講談社文庫、2000年)「他力」というのは「自力」に対する言葉です。 つまり、 ――他力が大切―― ということは、 ――自分の力を恃みすぎるな。 ということです。 もともとは仏教の教えで…
芸術家が男女の性の営みを扱うときに―― その作品が全く下品にならないことがあります。 むしろ、清らかで、荘厳で、神々しいことすらある―― 凡百の作家が扱うと、よほどのことがない限り、下品になるものですが――(笑 さて―― では、その差は何なのか―― もち…
時折―― 文学の落とし穴にハマった文芸評論をみかけます。 ――かの文豪は、ウン百年も前に、すでに現代人の心の病を描き切っていた! といった類いの評論です。 文学の落とし穴とは―― 以下の事実に起因する誤謬です。 すなわち―― 文学者が過去の文芸作品を評論…
小説などを書くときに―― 男女の境界を越えることの大切さは論を待ちません。 が―― その越え方には、男女で差があるように思えてなりません。 男は、 ――もし自分が女であったら、男である自分には、どのようにみえるのか。 と考えます。 一方、女性は、 ――も…
女性のファッションは飽きませんね。 色々なことを考えさせられる―― まず―― 着る人のためのファッションなのか、見る人のためのファッションなのか―― その「見る人」は、同性なのか異性なのか―― そこからして、スタンスがまったく違ってきます。 僕は男です…
教育の本質は、知識の伝授ではなく、思考の教授にある―― とは、よくいわれることですが―― では、どうすれば思考を教授できるのか、という話は容易ではありません。 例えば、思考の過程を図示したりすれば、少しはわかった気分にさせてあげられるとは思います…
政府の行政刷新会議が、いわゆる事業仕分けを行っています。 3日目のきょうは、科学や科学技術に関連する事業も、その必要性の程度にしたがって、仕分けられました。 国家の財政状況が厳しいので、どんどん予算を削る方向に議論が流れるのはわかりますが―― …
――小学校で理科ばなれが進んでいる! といった警句を耳にするときに、いつも思うのですが―― 問題なのは理科ばなれなどではなく、「理科」そのものにあるのではないか、と――「『理科』そのもの」というのは、 ――理科 という呼称のことです。 この教科名では、…
きょうは夜に片づけなければならない用事がたくさんあって―― 今から憂鬱です。 一日の終わりはリラックスして迎えたいものですよね。 ところが、きょうは、一日が終わりに近づけば近づくほどにハードになっていく、という――(それは、なんかヘンだろう!) …
宝くじ売場の前を通ったら、 ――3億円、大当たり! 当売場より―― みたいな看板をみかけ、(うへ~) と思ったのですよ。 もちろん、この看板を設置した人は、これをみた人々が、 ――よし! 私もここで3億円を当ててやる! と思うことを期待していたでしょう。 …
自分史を書いて自費出版にするのが少しハヤったことがありました。(何が面白んだろう?) などと、少し意地悪く思っていたのですが――(笑 きょうになって、ちょっと気がついたことがあります。 自分史を書く面白さについてです。 自分史というのは、基本的…
きのうのプロ野球・日本シリーズで、原辰徳監督の率いる読売ジャイアンツが優勝を決めましたね。 原監督は、今年のワールド・ベースボール・クラシックで日本代表チームを率い、キューバ、アメリカ、韓国といった野球の強豪国を破って世界一に輝いた監督です…
付き合っていた異性と円満に別れた人ほど、別れた相手のことを語ろうとはしないように思うのです。 逆に、激烈なケンカ別れをした人ほど、語ろうとする―― 理由として考えられるのは、 ――円満に別れられたということは、自分の中で2人の関係のことをきちんと…
生きることに意味はないと思うのですよね。 例えば―― 雨が降ることに意味がないように、生きることにも意味はない、と―― 雨が降るのは、大気中の水蒸気が冷やされて水滴になって地球上に降り注ぐからですが―― その「大気中の水蒸気が冷やされて水滴になる」…
――精神と物質 というように―― この2つの言葉(ないし概念)は、よく対比されるのですが―― よく考えてみると―― なぜ、この2つが対比されるのか、よくわかりません。 精神というのは、たぶん、ヒトの脳の働きの一部でしょうから――「精神と物質」という対比は、…
煩悩を抱えると、不自由なのですね。 ――あれもしたい、これもしたい。 となって―― かえって自分自身を束縛することになる――行動も発想も―― が―― 煩悩がなければ、たぶん勉強も仕事もできません。 恋愛も結婚も子育てもできません。 およそ人の世のことは、多…
最近は、 ――政権交代 という言葉が大流行ですね。 自民党が長期政権を続けていたときには見向きもされなかった言葉です。 この言葉が大流行なのは結構ですが―― あまりにも節操なく用いるのは、どうかと思います。 政権交代は、議会制民主主義では大変に重要…
夕方、街中を歩いていたら―― ショートパンツの女性が目の前を歩いていました――男性と手をつないで―― 朝晩の冷え込みには冬の様相が感じられるというのに―― ショートパンツですよ。 元気ですね。 しかも、タイツなどをはくこともなく、素肌をみせつけていまし…